■商品特性と施工上の注意点②
                
The following text explains the product characteristics and construction
precautions. Instructions in English are also available, so if you need
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この度は、Amazonより5D・6D・ハイグロス系ラッピングシートのご購入ありがとうございます。
ご購入いただいた商品の特性および施工上の注意点について出品者Ilmondomallよりご説明させてください。
既にご存知の場合は、ご容赦ください。
【初めに】
施工上の注意点については、説明文だけでは伝わりにくい部分が多いため、以下の施工動画をご覧ください。商品特性については動画に含めておりませんので、下記説明文をご確認ください。
▼商品の特性について
商品の材質は、PVC(塩化ビニール)になりますので、極端に低い温度(若しくは高い温度)には弱い材質です。
極端に低い温度である冬の気候で貼付した場合、ラッピングシートが裂けたりする場合があります。
※シートが低い温度に弱いという部分ですが、補足がございます。施工後、寒さのみで裂けてしまうことはありませんが、付着した氷などをスノーブラシで無理に力をかけて除氷しようとすると裂ける・剥がれる場合があります。材質がPVCなので、極端に低い温度では硬くなります(低い温度の時、ビニール袋が堅くなることをイメージしてください)。硬くなった状態での除氷は、氷と一緒にシートも剥がす結果となってしまうため、部分的に裂ける・剥がれるということです。
▼(外気温による)施工上の注意点について
温度は20~25℃で施工するのが良いですが、気温が低い場合はドライヤーで温めながら貼付すると良いです。
特に水貼りをする場合、ラッピングシートの温度は低くなりがちなので、外温が20℃以下の場合は温めながら貼付するとラッピングシート接着面の粘りが上がり、くっつきやすくなります(接着力が上がるわけではなく、あくまでベタつき感が増すという意味です)。
※作業前の施工箇所の脱脂や汚れの除去は必須となります。以下に外気温が低い時と高い時にどのような状況になるか説明しました。
① 外気温が低い時
気温が10℃前後になるとシートが硬くなります(風や水貼りによりシート温度がさらに下がる場合あり)。
この状態は施工に向かないため、20℃をキープできる室内での施工を強くお勧めします。
ヒートガンを当てた場所は軟らかくなり伸ばせますが、当てていない箇所は硬いまま、または施工中に外気温で冷えて硬くなります。強く引っ張ると千切れの原因になります。
ラッピングシートは柔軟性を得るために可塑剤を混入していますが、リーズナブルな商品では、外気温が上記の低い温度帯でも施工できるようには製造されていませんのでご了承ください。
② 外気温が高い時
炎天下・真夏など30℃近い温度では、シートが非常に柔らかく伸びやすい上、粘着の“粘り”が強くなります。
この状態での施工は難しいため、日陰や時間帯を調整し、外温が20~25℃に収まる条件で施工してください。真夏での直射下施工は避けるのが無難です。
セロファンテープ等が高温で粘着が増すイメージと同様です。
外気温が低い時と同様、リーズナブルな商品では高温帯でも問題なく使用できるような接着剤設計ではない点をご理解ください。
また、貼付対象物はサイズギリギリで施工すると端が露出し、経時で埃や雨水により剥がれやすくなります。
端は1~2cm程度折り返して貼付してください。折り返し部分が剥がれやすい場合はプライマーを塗布(塗装面ダメージに留意)。
以前は水貼りを推奨していましたが、強粘着シートの施工ではガラス系コーティング剤を施工面に軽く噴霧してから直貼りすると施工性が大きく改善するケースがあります。
※製品と車両の相性があるため銘柄指定はしません。
基本手順
① 施工対象の清掃(脱脂・鉄粉除去等)
② 施工対象へガラス系コーティング剤を吹き付け(シート端が接する箇所は除外)
③ シートを剥離紙から剥がし仮置き
④ シートの半分をめくり、全体を温める
⑤ 軽くテンションを掛け、均一に貼付
⑥ シワ・気泡が出たら一度戻し、温めてテンションを掛け直して貼付(R面は温めてから置き、収縮させながら施工)
▼ 5D・ハイグロス系の留意点
柄層とクリア層の二層構造のため、圧着断面から水分が入る場合があります。包み込む施工+折り返し+プライマー+コーキングで対策可能。
常温では硬く感じますが、加熱で扱いやすくなります。
※断面から水分が入ると一時的に柄が見えづらくなりますが、乾燥で元に戻ります。
▼ ポストヒーティング
伸ばした部分の縮み・剥がれ防止のため、施工後に表面温度95℃(90~100℃)で熱後処理してください。レーザー温度計で管理を。
二層構造品は過加熱でクリア層が下層に癒着する恐れがあるため、ヒートガン/ドライヤーの当て過ぎに注意(ドライヤーの方が安全域が広いです)。
▼ 施工のコツ
・貼付前の脱脂徹底で接着低下を防止。
・放射状に軽くテンションを掛けながら貼る。広面積は2人体制が◎。
・スキージはわずかに弧を描くように使うと仕上がりが良い。
・深い凹みは1枚にこだわらず2枚貼りを検討。
・浅い凹みが残った場合は角度の緩い側は温め、急な側は温めずに貼る(薄伸び防止)。
▼ お手入れについて
基本は水洗い+柔らかい布拭き。研磨剤入り洗剤や硬いブラシはキズの原因。
洗浄前に砂・埃をよく流し、洗浄後は水分を丁寧に拭き取ってください。
以上、長文となりましたが参考になれば幸いです。
無断転載禁止_Ilmondomall
- kurikimasaru
 
 




