■ヒートガンとドライヤーの違いについて

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■ヒートガンとドライヤーの違いについて
ラッピングシートを施工する際、曲面や湾曲した箇所に沿って貼付する場合、シート面に歪みが発生しないように熱をかけて貼付することになりますが、この時、熱を送風する装置としてよく取り上げられる機器としてヒートガンが挙げられます。

ドライヤーは、髪を乾かすために作られたものなので、家庭用家電のため、温度が標準で100℃くらいの出力となりますが、ヒートガンは、(メーカによって違いがありますが)50~600℃程度まで温度調節や風量の調節ができ、バリエーションが多いです。

主にラッピングシートを施工する際、貼付するときも必要ですが、剥がすときも熱をかけることによって剥がしやすくなりますので、高温まで出力できるヒートガンの方が作業性は高いと言えます。※非接触型の温度計はあった方が良いです。無いと表面温度が分からず熱を掛けすぎてラッピングシートの表面を溶かしてしまう場合があります。5Dやハイグロス系の2層構造のラッピングシートは内部に熱が滞留し、クリアシートの内部が溶けてしまうことが多いので、非接触型の温度計は必須だと思います。

私自身は、ヒートガンが無かった頃、ドライヤーで代用していましたが、出力がヒートガンに比べると低く、より多くの作業時間がかかりましたし、アフターヒーティングの際、温度の設定もできないので、作業効率性が低くなるなと感じました。また、被覆線の結線時に熱収縮チューブを使用することがあるのですが、一発で収縮してくれますのでドライヤーよりも便利に感じています。

メーカによって、ヒートガンの機能はバラバラなのでここでは、紹介しませんが、温度と風量の調節ができるものが良いです。

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  • kurikimasaru