ヘッドライトやテールライトに貼る「レンズフィルム(ヘッドライトフィルム/テールライトフィルム)」は、愛車の印象を手軽に変えられる人気のカスタムアイテムです。
ただし、**施工に慣れていない初心者の方が特に注意すべきなのは「温度管理」と「加熱ツールの使い方」**です。
この記事では、フィルムが美しく仕上がるための温度目安、ヒートガンやドライヤーの注意点、施工で失敗しないコツをわかりやすく解説します。
フィルムは温めると柔らかくなり、曲面や立体形状にも貼りやすくなります。
この性質を活かして引っ張りながら貼り、冷却時の収縮力でしっかりと密着させるのが基本です。
ただし温度には注意が必要です。
🔹 推奨するフィルム表面温度:40~60℃
🔸 60℃を超えると、シート内の可塑剤(柔軟性を持たせる成分)が飛ぶ可能性があり、施工後の収縮性や柔軟性が失われるリスクがあります
※ただし、可塑剤の飛散は温度だけでなく加熱時間や条件にも左右されるため、「何℃で何秒」という明確な基準はありません。常に注意深く作業することが重要です。
ツール | 特徴 | 初心者へのおすすめ度 |
---|---|---|
ドライヤー | 緩やかに温度が上がる/焦げ・変形のリスクが低い | ★★★★★ |
ヒートガン | 短時間で高温に達する/施工効率が高いが難易度も高い | ★★☆☆☆ |
ドライヤーは初心者にとって使いやすいツールですが、もともと髪を乾かすために設計されている家電製品です。
そのため、長時間の連続使用は本来の想定外であり、ヒューズが飛んで止まる可能性もあります。
▶ 推奨対策:
一定時間ごとにスイッチを切るなどして冷却時間を挟む
連続加熱にならないよう施工の手順を分けて進める
ヒートガンは短時間でフィルムを柔らかくでき、テンション(引っ張り)をかけやすい利点がありますが、同時に扱いが非常に繊細です。
よく「15〜20cm程度離して使う」といわれますが、これはあくまでヒートガンの温度設定や風量、周囲の環境によって異なるため、一概には言えません。
▶ 推奨対策:
少しずつ距離を変えながら加熱し、フィルムの反応を目で確認しながら進める
一点集中で長く当てない
フィルムの表面が「テカりすぎる」「煙が出る」などの兆候があれば、即中止する
施工の基本は:
フィルムを温めて柔らかくし
引っ張りながら曲面に密着させ
加熱をやめて冷やすと、フィルムが自然に収縮して密着度が高まる
この「収縮性」がうまく使えると、シワも消えて美しい仕上がりになります。
ただし、伸ばしすぎてしまうと収縮する余地がなくなり、逆に浮いたりシワが戻らなかったりする原因になります。
初めての方は、実際の施工を動画で確認するのも効果的です。
当社の商品を使用した施工動画を下記ページで紹介しています。
✅ 表面温度は**40〜60℃**が理想
✅ 可塑剤の劣化は温度と時間に注意
✅ ドライヤーは安全だが長時間使用には注意が必要
✅ ヒートガンは条件次第で扱いが難しく、慣れが必要
✅ 施工前には必ず端材で練習を!
← 前の記事