ボンネットにラッピングシートを貼るときのコツ|空気が抜けない原因は最初の貼り方にあります

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ボンネットにラッピングシートを貼るときのコツ|空気が抜けない原因は最初の貼り方にあります

ボンネットにラッピングシートを貼ろうとして、空気がうまく抜けず途中で諦めてしまった、というご相談をいただくことがあります。

こうしたご相談では、どうしても
「空気が入ったあと、どうやって抜くか」
という点に意識が向きやすいです。

ですが、実はもっと重要なのはその前の工程です。

🔍 空気が抜けない原因は、最後ではなく最初にあることが多いです

空気が抜けないと聞くと、多くの方は
「空気が入ったあと、スキージーでどう押し出すか」
を考えます。

ですが、ボンネットのような広い面では、最初にシートをどう乗せるかの方がずっと重要です。

最初の時点でシートの下に多くの空気が残ったまま貼り進めてしまうと、あとからスキージーで押し出すのがかなり大変になります。

特に、細かいシワや筋のように残った空気は、あとから無理に整えようとしても綺麗な状態まで持っていくのが難しくなります。

✅ 大切なのは、仕上げで頑張ることではなく、最初の段階でできるだけ空気が少ない状態を作ることです。

🎯 大事なのは、最初に四方からピンと張ることです

施工時は、シートをただ上から置いて、そのまま押していくのではありません。

最初にシート全体を少し浮かせるように扱いながら、四方からピンと張って位置を決めていくことがとても重要です。

イメージとしては、まず片側の端がある程度引っかかった状態を作り、反対側を少し持ち上げて、布団をふわっと持ち上げるような感覚でシートを張ります。

その状態で、中央付近に余分な空気やシワが残らないように、対角線も意識しながら少しずつ引っ張っていきます。

一方向だけではなく、反対側、さらに別の角というように、四方から順番に張っていくことで、中央付近の空気を逃がしやすくなります。

✅ この工程がしっかりできると、スキージー作業の前に、すでにかなり空気が少ない状態まで持っていけます。

🧴 バリアスコートは主役ではなく、貼りやすくするための補助です

当店では、施工しにくい場合の方法として、ワコーズのバリアスコートを薄く塗る方法をご案内しています。

ただし、ここで大事なのは、バリアスコートを塗ること自体が目的ではないという点です。

バリアスコートの役割は、シートと施工面の間を少し滑りやすくして、最初に四方からピンと張る工程をやりやすくすることです。

また、空気も動きやすくなるため、施工面とシートの間に残った空気を逃がしやすくなります。

ポイント

🟢 バリアスコートを塗る
🟢 その上で最初に四方から張って空気を減らす

この順番で考えることが重要です。

✅ バリアスコートを塗ったから自然に綺麗に貼れる、というよりは、正しい初動をやりやすくするための補助と考える方が実際に近いです。

📏 バリアスコートを使うときの塗り方のコツ

塗る際は、端から10cm程度は塗らず、全体に薄く塗る方法をおすすめしています。

全面に塗ってしまうと、シートが滑りすぎてしまい、最初の位置決めがしにくくなることがあります。

端の部分を少し残しておくことで、最初に軽く引っかかる場所ができ、シートを安定させやすくなります。

この引っかかりがあることで、反対側を少し持ち上げて張る動作もしやすくなります。

⚠️ なお、塗りすぎた場合はアルコールで拭き取ればやり直しが可能です。

💡 スキージーは、空気が多く入った状態を無理やり直すためのものではありません

空気がたくさん入った状態のまま、最後にスキージーだけで何とかしようとすると、かなり苦労します。

スキージーは、最初の時点である程度空気を減らしたあとに、残った空気を少しずつ押し出して整えるためのものです。

この順番を逆にしてしまうと、必要以上に苦戦しやすくなります。

✅ 施工がうまくいかない場合、多くはスキージーの使い方そのものよりも、その前の段階でシートの張り方がうまくいっていないことが原因です。

🎥 4Dハイグロス系の施工動画では、50秒あたりに重要な動きがあります

今回の内容は、4Dハイグロスホワイトを施工したいというご相談をきっかけに、あらためて重要だと感じたポイントでもあります。

当店でご案内している4Dハイグロス系の施工動画では、50秒あたりから、施工業者の方が四方からピンと張るような動きをしている場面があります。

 

 

ただ、動画だけを普通に見ていると、その動作は一瞬で流れてしまうため、単に「引っ張っているだけ」のように見えるかもしれません。

▼最初のシートをボンネットに置いた状態の気泡

ですが、実はこの部分にとても重要な意味があります。

この動作は、ただピンと張っているのではなく、
✅ 「その段階で、できるだけ空気が入っていない状態まで持っていく」
ための動きです。

 

▼ヒートガン無しでテンションのみで気泡を除いた貼付状態

この工程があるからこそ、その後のヒートガンやスキージーの作業が活きてきます。

逆にいうと、この最初の段階で空気が多く入ってしまっていると、あとからどれだけ押し出そうとしても大変になってしまいます。

📌 ぜひ動画をご覧になる際は、単に「引っ張っている」と受け取るのではなく、
「ここで空気をできるだけ少ない状態まで持っていっている」
という視点で見ていただければ、理解がかなり深まると思います。

👀 DIYでは、この最初の工程が特に抜けやすいです

この「四方からピンと張る」動作について、実際に施工してくださった業者の方も、
「この部分は、DIYで施工される方はなかなかできていないと思います」
とおっしゃっていました。

これは、DIYの方にセンスがないとか、うまくできないという意味ではありません。

施工業者の方は、こうした作業を何度も何度も繰り返しているので、どこをどう引っ張れば空気が抜けやすいか、どこでテンションをかけるべきかが身体で分かっています。

一方で、DIYの場合は、自分の車で施工するとしても何年かに一度ということも多く、同じ動作を何度も繰り返して覚える機会が少ないのが普通です。

✅ だからこそ、どの工程が重要で、どういう順番で作業を進めた方がいいのかが分からないまま、最後のエア抜きだけで何とかしようとしてしまうことが起こりやすいのだと思います。

🔁 まずは真似するだけでも、空気の抜け方は変わってきます

ただ、この動きは最初から完璧にできる必要はありません。

動画を見て、見よう見まねでも同じような動きをしてみるだけで、今までより空気の抜け方が変わる可能性があります。

試していただきたい流れ

🟢 片側を軽く引っかける
🟢 反対側を少し持ち上げる
🟢 四方から順番にピンと張る
🟢 最初の段階で空気を減らしていく

この流れを意識するだけでも、仕上がりはかなり変わってきます。

もし最初はうまくいかなくても、それは自然なことです。
その場合は、少し練習が必要になると思います。

🛠 DIYの醍醐味は、練習しながら身につけていくことです

当店のラッピングシートに限らず、DIY施工では、施工業者の方のテクニックを最初からそのまま再現するのは簡単ではありません。

だからといって、
「自分にはできない」
と考える必要はありません。

むしろ、動画を見ながら試してみる、見よう見まねでも動きを真似してみる、少しずつ慣れていく、という過程そのものがDIYの醍醐味だと考えています。

✅ 最初から完璧を目指すのではなく、
「前回より少し空気が抜けやすくなった」
「前回より張り方が分かってきた」
という変化を楽しんでいただければと思います。

✅ まとめ

ボンネット施工で空気が抜けにくいときは、空気が入ったあとにどう抜くかだけでなく、最初にどう置いて、どう張るかを見直すことが大切です。

重要ポイント

🔵 最初にシートを四方からピンと張り、できるだけ空気が少ない状態を作る
🟢 バリアスコートは、その工程をやりやすくするための補助として使う
🟡 端から10cm程度は塗らず、引っかかりを残す
🟠 スキージーは、最後に無理やり直すためではなく、整えるために使う
🔴 4Dハイグロス系の施工動画では、50秒あたりの動きに注目する
🟣 DIYでは最初から完璧を目指すのではなく、まず真似してみることが大切

見過ごされがちですが、この最初の工程はとても重要です。

ヒートガンやスキージーの前に、まずシートをどう張って空気を減らすか。
ここを意識するだけで、施工のしやすさはかなり変わってきます。

当店のシートは、直接貼ると粘着力が強く感じられる場合がありますので、施工しにくいと感じた際は、こうした方法もぜひお試しください。

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