■外気温が低い時の施工について
以前、「外気温が低い時に施工したけど、うまくくっつかなかった。」という書き込みがありました。ラッピングシートでの施工をする際、当方では外気温20~25℃を推奨しておりますが、確かに気候的に20℃以下や寒い時でも施工したい場合があるかと思います。
では何故、うまくくっつかない状況が発生してしまったのでしょうか。
接着剤は、水分を豊富に保有していてシート(またはテープ)と接着対象面との間を密着させることで接着していますが、温度が低くなると接着剤の水分が固くなり柔軟性を失ってしまいます。この柔軟性を失っている状態は、本来の接着剤の力を発揮できていませんので、当然シートと施工対象面を接着した状態にすることはできません。
冬の寒い日に外でセロファンテープを壁などに貼ろうとしても中々くっつかないことがあるかと思いますが、これと同じ状況です。ラッピングシートに限らず、接着剤を使用したテープやシートなどの粘着系商品では全般的に同じことが言えます。
このような状況でもヒートガンやドライヤーを使用し、シートを温めながら施工すれば、シートの接着する力が復帰しますので、問題なく施工できるかと思います。但し、広い面積のシートは、一か所温めても(他の箇所は)直ぐに外気温と同じ温度に戻ってしまいますから、全体的に暖かい状況がないと施工することは難しいと言えます。この場合は、ガレージなどの閉鎖された空間で暖房機器などで室温を上げてから施工した方が良いです。
- kurikimasaru