■ラッピングシート劣化の要因について

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■ラッピングシート劣化の要因について

前回、ラッピングシートの使用年数の記事を書かせていただきました。今回は、ラッピングシートの劣化が起きる要因、熱劣化と紫外線について説明させていただきます。
1.熱劣化
これは、熱と酸素によってラッピングシート表面が熱によって、シート中の塩素・水素が酸素と結びつき分解が進行していきやすくなります。それを防ぐためにシートには安定剤が添加されていますが、ガラス転移点に近い温度になると熱による劣化が顕著なります。ラッピングシートが製造後の施工の際は、一時的にヒートガンなどでガラス転移点に近い温度になりますが、平常時には発生しない温度ですので、車輛外装に貼付したシートの場合、熱による劣化は少ないです。なので劣化のスピードは徐々に進行するというイメージです。

2.紫外線
こちらは、太陽光に含まれる紫外線がPVCを劣化させます。元々、PVCには安定剤が添加されており、塩素・水素が脱離しないようなっていますが、脱離すると分子構造が不安定になるため、熱可塑性が失われ、時間の経過とともに劣化していきます。これは、外装に貼付したラッピングシートが平常時、紫外線を浴びる環境下に置かれ続けた場合、ラッピングシートに安定剤が添加されていたとしても、経過時間とともに安定剤の役割を維持できなくなるということになります。結果、可塑性が失われ、固化していくということになります。これが、ラッピングシートを剥がす際、貼付面に固化するため、糊残りや剥がしにくいといったことを引き起こす主な要因でもあります。

上記より、ラッピングシートにおいては、車輛外装に利用した場合、熱劣化よりも紫外線による劣化が大きい要因であることが分かります。ラッピングシートの劣化を防ぐためには、屋内での車輛保管か、車輛カバーが有効になってくると考えられます。

 

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