■水貼りと新しい直貼り
以前より、当方のラッピングシートを施工する場合、水貼りを推奨しておりました。工場からはドライの直貼りを推奨されていますが、裏面の接着剤が強力なため、ドライだと剥がして再度、貼付するのは、割と労力のかかる作業になります。
このため、大きいサイズへの施工は、位置決めと本施工を容易にするため、施工面とラッピングシートの間に水溶液の吹き付けを薦めていました。これは、水溶液でラッピングシートを少し浮かすことができ、本施工前のシートの位置を自由に動かせるためです。
当方取扱の強粘着シート、3Mなどのメーカ製など様々なシートでの施工実績がある施工業者様とお話する機会があり、強粘着シートには、予めガラス系コーティング剤を施工面に吹き付けることで、シートの強粘着が緩和されるとのことでした。
実際に吹き付け後のラッピングシートの施工を吹き付け前と比べると明らかに粘着性が異なっており、非常にラッピングシートの施工が楽になっていました。注意点としては、施工面に吹き付ける際、ラッピングシートの端部分にあたる箇所まで吹き付けてしまうとがっちりと貼付することができなくなるため、端にあたる部分には吹き付けしないということでした。
このガラス系コーティング剤の吹き付けをしておけば、作業が容易になるので、是非試してみてください。
また、気温が25℃以上の場合は施工を避けるように施工上の注意点などで説明させていただておりましたが、ラッピングシート同士が粘着することを防ぐことができれば、基本的に問題がないと思います。
勿論、夏場の日中で気温が30℃以上といった状態では、常温の状態でラッピングシートがかなり柔らかくなっているため、ラッピングシートの粘着面同士がくっつくなどよろしくない状況が発生する可能性が高いのでこれまで通り、施工は控えた方が良いと考えます。
- kurikimasaru