■低温環境化でのラッピングシートの利用について

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■低温環境化でのラッピングシートの利用について

お客様から「スノーボードに施工したラッピングシートが剥がれ、裂けてしまったので、剥がれや裂けが無いように施工できないか」との問い合わせがありました。
※商品の特性および施工上の注意点については、商品包装紙のQRコードを読み込んでいただければ説明文を掲載しています。

 

今回の剥がれや裂けは、(商品特性と施工上での要因で)複合的に発生したものと思います。一概に何が原因とは言えませんが、商品の特性および材質に関わる部分が考えられるので説明していきたいと思います。

 

先ず、ラッピングシートの施工は、平らな面に気泡などがく密着できれば剥がれることはありません。施工対象面に接着し、24時間経過後に固着していきます。その後は、紫外線などの影響によりシート内の可塑剤や水分が失われ、柔軟性がなくなりながら、施工対象面にがっちりと接着していくこととなります。

 

車の車輛のように施工後の面が動くことがなければ、密着し続けますが、お問合せいただきました、スノーボードですと接着してから(スノーボード利用の動きによって)板がたわんだりした際、気泡が端から入る可能性がありその気泡から剥がれが発生する可能性が考えられます。

 

また、ラッピングシートの材質は、PVC(塩化ビニール)になります。塩化ビニールは、極端に温度が低い温度や高い温度の状態はあまり得意な環境ではありません。これはラッピングシートの材質の話になりますが、塩化ビニール自体は、材質的にはプラスチックに分類されるものですが、可塑剤を入れることで柔軟性を得ています。

 

このため、ドライヤーやヒートガンで温めるとシート内の分子が活性化するため柔軟性を得ることができますが、低い温度の環境でのシートは、固くなり柔軟性を失っている状態ですので、固着していながら衝撃を与えらえるとシートに柔軟性がないため、逃げ場のない力がシートの裂けに繋がったのだと想定されます。
  

できる対応としては、ラッピングシートを貼付後、アフターヒーティングを掛け、ラッピングシート内の応力を消すという事になりますが、(アフターヒーティングをしても)低い温度環境化でボードに衝撃などが加わった場合、シートに柔軟性が無い状態での衝撃となるため、シートが裂けてしまう可能性はあります。 

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  • kurikimasaru