ポストヒーティングが必要な理由

ラッピングシート施工の最後に欠かせない工程が
**「ポストヒーティング(仕上げ加熱処理)」**です。
単に熱を当てて貼り付けを強くするだけでなく、
シート自体の性質を安定させるための大切な工程です。
ここでは、DIY初心者の方にもわかりやすく、
その理由と効果を解説します。
✅ 1.可塑剤の再分散 〜 シートに“新しい形”を覚えさせる
ラッピングシートはPVC(塩ビ)素材でできており、
柔らかさを出すために「可塑剤」という成分が含まれています。
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🟢 施工時:ヒートガンで温めると柔らかく伸び、曲面にも追従します
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🟢 そのまま冷ますと:内部に「元の形に戻ろうとする力」が残ります
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🟢 ポストヒートをすると:再加熱で分子や可塑剤が均一に並び直し、冷却後はその状態を記憶します
👉 わかりやすく言うと
ポストヒートは 「シートに新しい形をしっかり覚えさせる作業」です。
これをしないと、翌日以降に端が浮く・曲面から戻るなどのリスクが高まります。
✅ 2.クリープ現象の軽減 〜 伸び戻りを防ぐ“安定化処理”
PVC素材には弾力性があるため、伸ばした部分には縮もうとする力が残ります。
この時間とともに働く現象を**「クリープ」**と呼びます。
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🟢 ポストヒートをしない場合:数日〜数週間で角や端から剥がれるリスク
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🟢 ポストヒートをした場合:加熱で分子が安定し、冷却時にその位置で固定
→ 結果として「縮もうとする力」が大幅に減り、長期間安定した貼り付きを実現できます
👉 ポストヒートは **「シートの伸び戻りを防ぐ最終固定」**とも言えます。
✅ 3.ポストヒーティングを怠るとどうなる?
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🔻 数日後に端や角が浮いてくる
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🔻 曲面や凹凸の部分からじわじわ剥がれる
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🔻 剥がれた隙間から汚れや水が侵入し、シート寿命が短くなる
施工直後は見た目がきれいでも、
数週間〜数ヶ月後にトラブルが起きやすくなるので注意が必要です。
✅ 4.まとめ
ポストヒーティングは、単なる「仕上げの熱当て」ではなく
シートを長持ちさせるための重要な最終工程です。
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🟢 シートに新しい形を覚えさせる(可塑剤の再分散)
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🟢 伸び戻りを防ぎ安定させる(クリープ現象の軽減)
施工品質を大きく左右する工程なので、
特に曲面・凹凸部分では必ず実施することをおすすめします。
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- kurikimasaru