ラッピングシートを貼る前に必ずやるべき下地処理の基本

RSS
ラッピングシートを貼る前に必ずやるべき下地処理の基本

ラッピングシートをきれいに、そして長持ちさせるために欠かせないのが 施工前の下地処理 です。
どんなに上手に貼っても、下地が整っていなければ剥がれや浮きの原因になってしまいます。
ここでは、DIY初心者の方にもわかりやすいように、下地処理の基本をまとめました。


1. 表面の汚れをしっかり落とす

  • 油分・ホコリ・水垢・ワックスなどはシートの密着を大きく妨げます
  • 中性洗剤やアルコールを使い、施工面を完全に脱脂しましょう
  • 洗浄後は必ず水分を拭き取り、乾いた状態にしてから施工するのが鉄則

2. キズや凹凸の確認

  • 大きなキズやサビ、剥がれは仕上がり不良の原因
  • 軽い凹凸はサンドペーパーでならす
  • 深いキズはパテや補修剤で埋めておくと安心

3. 脱脂の目的とコーティングの関係

  • 脱脂の目的は「施工対象面を均一に整えること」
  • ガラス系コーティングそのものは悪いわけではなく、表面全体が均一なら問題なし
  • ⚠️ 部分的なワックス残りや油分・異物混入剥がれ・浮きの原因になる

3-1. 当店推奨:施工補助用のガラス系コーティング

  • 施工時に「薄くガラス系コーティング剤を塗布」することで施工性がアップ
    • 気泡を逃がしやすい
    • 貼り直しがしやすい
    • 位置調整がしやすい
  • 👉 手順は「脱脂施工補助用コーティングを薄く塗布」が正解

⚠️ 3-2. ガラス系コーティング済み車両の注意点

  • 既にガラス系コーティングがされている車両に、さらに補助用コーティングを塗布すると
    二重コーティングとなり、密着しづらくなる可能性あり
  • こうした場合は 必ず端材でテスト施工 を行ってから本施工に進むことを推奨

4. 温度と環境を整える

  • 一般的に施工しやすい温度帯は 1530℃前後
  • ⚠️ ただし「同じ25℃」でも環境条件でシートの状態は変わります
    • 室内(直射日光なし)25℃ → 安定施工
    • 直射日光下25℃ → 黒系シートは熱で柔らかくなりすぎて扱いづらい
  • 👉 目安としては「曇りで25℃前後」が理想的ですが、最終的には 端材で試して扱いやすいと感じる温度 がベストです。

5. ホコリ対策:霧吹きで床を濡らす

  • 室内施工が望ましい(ホコリ付着を防げる)
  • 外施工の場合風でホコリが飛んでくるリスク大
  • 施工対象面付近の床に「霧吹きで水をまく」とホコリが舞い上がらない

まとめ

ラッピングシートは「貼る前の準備」が仕上がりを大きく左右する
脱脂で均一な下地を作り、施工補助コーティングは適切に活用する
温度・環境・ホコリ対策まで意識することで、美しい仕上がりと耐久性が手に入る

前の記事

  • kurikimasaru