■ラッピングシートの使用温度と施工温度について(施工可能温度について)
先週の続きで使用可能温度に対する施工可能温度について説明します。
こちらは、ラッピングシートで施工する際、ヒートガンやドライヤーなどを使用し、シートを温めながら、曲がりのある箇所に対応することになるかと思いますが、その際、シートの温めで最適な温度はどのくらいになるのかという事についてになります。
シートの表面が、80~90℃の範囲内で施工をお願いします。
先週お伝えした施工可能温度のMAX温度は110℃と記載しました。シートをこの温度まで温めることは問題ありませんが、シートが局部的に柔らかくなりすぎてしまいます。
曲がりのある部分ではシートにテンションを掛けながら、シートを温めて貼ることになりますが、特定の部分のみがや柔らかくなると一部分のみ柄が伸びてしまう、応力(元のサイズに戻ろうとする力)が大きくなる、厚みが薄くなってしまうなどが発生します。
このシートにテンションを掛けるときの力加減は、端材などでどのくらい引っ張っても良いかを事前に確かめておくことをお勧めします。サイズ的に言うと、元のサイズと比べ約10%ぐらいまでであれば問題ありません。当然、テンションは一方向のみにかけて伸ばしてしまうと柄がいびつになるので、放射線状にテンションを掛け、柄も全体的に伸ばすようにしてください。
※応力に対応するためには、以前の記事も掲載しましたが、アフターヒーティング(ポストヒーティング)を十分にする必要があります。
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- kurikimasaru