■樹脂の全体概要について①

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■樹脂の全体概要について①

今回も含め、しばらく樹脂の全体概要についての記事を掲載します。
樹脂のことを調べると生活に密着した素材であり、ビニール袋、ゴム、パッキン、プラスチック容器など幅広い生活用品・工業用品に使用されています。


薄い・厚い、柔らかい・硬いなど様々ですが、全て樹脂になります。ゴムとプラスチック容器とでは、柔らかさや弾力性なども違うため、同じ樹脂といっても化合する原材料の違いによって、その特性は異ります。


樹脂は、大きなくくりとして天然樹脂と合成樹脂に分けられます。
天然樹脂は、ゴム、松脂、漆、コパールなどあります。ゴム、松脂、漆は、樹木から乳液を採取し製品にします。松脂や漆は精製することで使用されますが、ゴムは弾性を高めるために硫黄を加硫し、製造されることが多く、乳液を採取できる期間(樹齢)や育つ地域も限られることから、コストが高くなる傾向があります。

※シリコンゴムは、ケイ石と呼ばれる石に水とメタノールを化合することで生成され、天然樹脂ではありませんが、化合され生成されることから合成樹脂であり、弾性があるためゴムの仲間になります。


合成樹脂は、原油を蒸留し得られるナフサを原料として製造されるものの総称です。合成樹脂の中でも弾性を持つものを熱可塑性エラストマー(TPE)と呼びます、弾性を持たないものと区別しています。

通常、合成樹脂が硬化し完成品となった状態をプラスチックと呼んでいますが、弾性を持つものと持たないものに区別する際にもプラスチックと呼んでいるようです。ここでの記事では、合成樹脂をプラスチックとエラストマーに区分けして説明を進めます。

 

 

追記

エラストマーは、熱可塑性と熱硬化性に分かれ、どちらも弾性がありますが、熱を加えると固まると柔らかくなる違いがあります。

 

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