■熱可塑性特性の合成樹脂区分について
前回、合成樹脂の特性を一枚の画像に纏めました。今回は、ラッピングシートのマテリアルであるＰＶＣ（ポリ塩化ビニール）がどのような区分になり特性をもつのか全体概要図で説明します。
ＰＶＣは常温で軟らかく、加熱すると更に柔軟性や伸縮性が増します。この特性は熱可塑性という特性になります。熱可塑性の特性があり、常温で軟らかい区分（下図の緑枠）を図から見ると熱可塑性エラストマーの区分が当てはまります。
なのに何故、ＰＶＣは合成樹脂の区分になるのか？
これは材質自体の硬度が関係してるためです。硬度というのは、物体のかたさを指していて、物体の変形しにくさや傷つきにくさになりますが、物体の内部構造や組成に影響を受けるため、ラッピングシートのように内部構造は合成樹脂カテゴリのため硬いのですが、加工後の厚みがかなり薄いため、常温でも軟らかく感じてしまっているということになります。
今回、概要図でPVCの特性が他材質と比べどのような特性をもっているか把握するために掲載しました。
- kurikimasaru
