■ヘルメットシールドへの施工について

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■ヘルメットシールドへの施工について

ヘルメットシールドへのレンズフィルムの施工は可能かどうかのお問い合わせがありました。ヘルメットのシールド自体に施工することについては、シールド表面に空隙がないため、シートを密着させることが可能なので問題ありません。

  
しかしながら、レンズフィルムは、施工する際、ヒートガンの利用をすることになります。排出温度が300~600℃に達しますのでヘルメットシールド自体を変形させてしまう可能性があります。この点から、施工する対象としては難しい旨をお伝えしました。 

 
ヘルメットのシールドに使用されている材質は何か調べてみました。

①ポリカーボネート(PC)
熱可塑性樹脂で常温で軟らかいプラスチック素材。耐衝撃性、透明性、低温特性に優れているのが特徴。耐衝撃性は、アクリルに比べると50倍の強度。ガラスと比べると200倍。デメリットとしては、表面にキズが付きやすく、アルカリ剤、有機溶剤で劣化。

②アクリル
これも熱可塑性樹脂で常温で軟らかいアクリル樹脂素材。耐衝撃性、透明性に優れているのが特徴。ポリカーボネートに比べると透明性や色の変化、成形に優れているようです。デメリットとしては、ポリカーボネートと同様に表面にキズが付きやすく、低温時の衝撃には弱い。耐衝撃性もポリカーボネートと比べると弱い。

 

 

ポリカーボネートもアクリルもどちらも合成樹脂で熱可塑性樹脂となるため、温度が高くなると軟化し、成形や加工が可能となるため、どちらもヒートガンのような排出温度が高いものを長時間当ててしまうと形が変化してしまう可能性がありますので、シールドへの施工はお勧めしませんが、施工が必要な場合、アクリル板などで一度ためしてから施工した方が良いです。

アクリル樹脂もポリカーボネートと同様熱可塑性樹脂になりますので同じ様な特性を持っているので挙げています。

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  • kurikimasaru