■接着の原理について■

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■接着の原理について■



カーボンシート(ラッピングシート)の裏面には接着剤が塗布されていますので、剥離紙を剥がすとシールのように貼る事ができます。

ちょっと驚きですが、実は物と物がくっつく接着の原理は正確には解明されておらず、接着表面に発生している現象を界面現象と呼んでいます。
接着時に発生する界面現象は、「機械的結合」「物理的相互作用」「科学的相互作用」の3つが代表的なものになります。

今回は、「機械的結合」についてお話します。
機械的結合とは、アンカー効果とも呼ばれており、被着材と被着材の間に接着剤が入り込み接着されるという考え方です。
実際の施工時を例にとりますと、ボンネットにカーボンシートを貼る場合、被着材は、ボンネットとカーボンシートとなり、
接着剤はカーボンシートの裏面に塗布されている接着剤です。

被着材であるボンネットやカーボンシートは、顕微鏡レベルで見るとギザギザになっていますので、その間に接着剤が入り込み接着をするという考え方です。
接着剤は、施工時に水分が豊富ですが、時間の経過とともに徐々に水分が失われ、被着材同士を固化していくということなります。

この固化する際、くさびのように接着剤が入り込むため、アンカー効果と呼ばれています。
イメージはアップしている画像のようなことがことが起きているということです。

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  • kurikimasaru