【施工ガイド】ヒートガンとラッピングシートの正しい関係とは?

ラッピングシートの施工では「ヒートガンの使い方」が仕上がりを大きく左右します。
とくに曲面やエッジへの施工では、ヒートガンによる温度管理とテンションのかけ方が仕上がりのカギです。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、プロの施工業者も実践しているヒートガンの活用法と注意点を解説します。
🔥 ドライヤーとヒートガンの違い
一般的なドライヤーとヒートガンの違いは主に2点です:
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最高温度:ドライヤーは100~120℃程度、ヒートガンは300~600℃以上まで可能。
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風量と集熱性:ヒートガンは狙った場所に熱を集中させやすい。
ラッピングシート施工では、ヒートガンの精密な温度管理が必要なため、工業用を推奨します。
🧪 塩ビ(PVC)素材と熱の関係
ラッピングシートの多くはPVC(塩化ビニール)素材でできています。
この素材は、内部に含まれる**可塑剤(かそざい)**によって柔軟性を持っています。
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加熱すると柔らかくなり、曲げやすくなる
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**冷めると元に戻ろうとする「応力」**が生まれる
→ この性質が、曲面やエッジへの密着に使われます。
⚠️ ヒートガンの加熱しすぎに注意!
加熱しすぎると、可塑剤がシートから飛んでしまうことがあります。
そうすると…
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シートが収縮しなくなる
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「伸びっぱなし」でシワが取れない
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曲面やエッジに密着しづらくなる
つまり、ヒートガンの使いすぎは失敗の原因になります。
✅ アドバイス:伸ばしすぎはNG!
柄のあるシートは**「1割伸ばす」程度が目安**。伸ばしすぎると柄が歪みます。
🧤 施工のコツ(初心者必見)
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施工前に「ウォーミングアップ」
平らな場所で軽く温めてシートをなじませておくと施工が楽になります。 -
曲面には「テンションをかけてから冷ます」
→ シートが冷えることで、元に戻ろうとする力でぴったり密着 -
冷めた後は「アフターヒーティング」
→ 応力を打ち消す処理を行うことで、施工後の浮きや剥がれを防げます。
💡 ハイグロス系シートの注意点
ハイグロス(高光沢)タイプのシートは2層構造になっているため、熱がこもりやすいです。
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加熱しすぎると1層目のクリア層が内部で溶ける
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結果として、液だれのような模様が発生
🔁 本番前に、端材でテスト施工を強く推奨します。
📽️ 実際の施工動画をチェック!
当店では、プロ施工者による実演動画も公開しています。
施工方法をより詳しく知りたい方は、以下のリンクからご覧ください👇
🎁 初心者の方へ
ラッピング施工は、正しい手順と道具を使えばDIYでも十分可能です。
今回のヒートガンのポイントを押さえて、ぜひチャレンジしてみてください!
- kurikimasaru