■5D、4Dハイグロス、6D系ラッピングシートでの水分の侵入について■

RSS
■5D、4Dハイグロス、6D系ラッピングシートでの水分の侵入について■

 

施工中で水貼り中、もしくは施工後に雨天による水濡れにより、当方取扱商品の5D、4Dハイグロス系、6Dのハイグロス系ラッピングシートにおいては、水分が侵入したというお声をよくいただきます。

上に掲載している画像が水が浸入してしまった状態で、色あいでいうと水が浸水した箇所は、色が濃くなっています。この現象は、商品の構造上、発生してしまいます。ハイグロス系の商品構造は、「表面のクリア層」と「柄の下地層」の2層となっており、圧着されていますが、柄の下地層の表面は、接近した状態でみると、細かな凸凹があるため、わずかながら隙間があります。このため、ラッピングシートの端をカットしたままで施工を完了してしまうと、雨天時などに隙間から浸水します。

このため、水分の侵入を防ぐため、施工後のラッピングシートの端を折り返し、折り返し部分にコーキングなどを施すことで浸水を防ぐことができますので、ハイグロス系での施工をされる場合は、浸水を防ぐ処置が必要であることをご留意ください。
ちなみにですが、浸水後した場合でも水分が乾けば元通りのシート模様となります。

また、折り返し時に表面のクリア層が割れた方もおられましたが、こちらは、ドライヤー若しくはヒートガンで温めすぎてしまった場合に発生します。直接的な要因は、表面のクリア層のシートが熱せられ過ぎて、水分が抜け、硬化してしまったため、曲げたときに割れるということが考えられます。イメージとしては、紙を火であぶり続けてから曲げると割れる若しくは破けるといった状態に似ています。間接的な要因は、温めすぎるとクリア層と柄層の間で熱が滞留してしまうためです。クリア層と柄層の間にはエアスルーなどはありませんので、熱の逃げ場がないため、熱しすぎた状態が続くこととで硬化は進みます。どのくらいで上記のような状態が発生するのかは、端材などで事前に試された方が良いです。

前の記事 次の記事

  • kurikimasaru